ラク読み健康生活

~読みやすさ重視の身体の話~

五十肩と侮れない、肩関節周囲炎の進行した状態とは?

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四十肩、五十肩・・・年齢によって症状が出ている感じですね。

 60歳なのに四十肩って言われちゃった!(喜)

って喜んでいる人もたまにいます(笑)

 でも冗談を言っていても、これがなかなか生活で不便がでるし、結構痛いみたいです。

いつか治るだろうとほっておくことで重症化する肩関節周囲炎の悪化した状態とは?

 

Check!

☑四十肩、五十肩は肩関節周囲炎

☑肩関節周囲炎が進行したら

☑最後に

四十肩、五十肩は肩関節周囲炎

四十肩、五十肩とは俗称であり、医学用語では肩関節周囲炎と呼ばれます。

 理学療法ハンドブックで肩関節周囲炎は、以下のように扱われています。

中年以降に肩関節構成体の加齢的退行変性を基盤として発生する疼痛性肩関節可動制動症であり、自然治癒が期待できるもの

・・・本当に医学用語は格好良いように見せたがる感じがします。

 上を簡単にまとめると、

年取って身体固くなったから痛くなるんです。ほっといたら治ることもありますよ。

とこんな感じでしょうか(笑)

 歳を重ねると身体が固くなるでしょうし、今まで意識せずに行っていたことがいつの間にか身体が耐えられなくなることもあるでしょうね。

ではこれは本当にほっておいていいものなのでしょうか?

 

肩関節周囲炎が進行したら

 肩関節周囲炎の原因は、骨折や脱臼、腫瘍などの原因がハッキリしたものとは違います。たとえば、

腱板と呼ばれる筋肉が損傷している状態

腱板に石灰といわれるリン酸カルシウム結晶ができ炎症が起きた状態

上腕二頭筋の長頭という部分に炎症が起きている状態

 これらは肩関節周囲炎とは違う診断名が出されます。

 

肩関節周囲の筋肉や靭帯、関節軟骨などの柔軟性低下による、ハッキリとした原因は無いけど症状が出現しているものを「肩関節周囲炎」と診断されます。

  肩関節周囲炎は組織の柔軟性低下によるものとされるのであれば、柔軟性を上げるようなことをしなければいけません。 ・・・運動などが必要になります。

あとは電気を使って筋肉を収縮させたり、徒手療法(手で原因部位を揉んだり伸ばしたり)なども場合によっては必要になると思います。

 

 私が以前担当した患者様で肩関節周囲炎と診断された方が、何年も前に肩が痛くても仕事(道路の工事案内で車を誘導する仕事)をしなければいけなかったことがあります。

その方は棒を持って誘導していて上に棒を上げた瞬間、

ブチっという音と激しい痛み、それ以来腕を上げられない

という方がいました。

 いわゆる五十肩とお医者さんから言われたと話していましたが、いつか治ると思っていたんでしょう。前述した腱板という筋肉の一部が完全断裂して、もう腕が挙げられなくなりました・・・。 

 おそらく元々腱板と呼ばれる場所が傷付いていたと思いますが、無理したことで一気にちぎれちゃったんでしょう

 怖いですよね。

 

最後に

 四十肩、五十肩と呼ばれたからといって、放置するのは怖いですね。

 まぁでも整形外科に行ったとしても運動してねと言われるだけで、電気を当てるだけしかしてもらえないという人も多く見てきましたが・・・。

 それでも原因によって対処の仕方が違うことは確実だと思うので、ぜひ心配であるならお医者さんに受診してみてもいいと思いますよ!

 運動は症状や人によって個別性があるので、もしもご質問などがあればお声かけください!

 

もしも身体のことでお悩みの方がいれば、ぜひこちらから気軽にお声を掛けていただけたらと思います(^^)/!

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最後までお読みいただきありがとうございました!